第33回日本腹部放射線学会を2019年6月28日(金)と29日(土)の両日、山口県下関市の海峡メッセ下関にて開催させていただきます。
私が研修医のころ、MRIはまだ臨床応用され始めたところでしたが、膵癌の切除標本のMRI画像と病理組織との対比を見たとき、画像がきわめて詳細に病理所見を反映していることに衝撃を受けました。本学会はこの画像と病理の対比が根幹をなしており、病理所見を画像にフィードバックさせることで、画像所見がその疾患の病態を表していることがよくわかります。そして腹部骨盤領域の多彩な疾患を2日間で“経験”できるのが本学会の大きな特徴であり、今回もそのような一般演題とエキスパートの先生方による特別講演や基調講演をお願いする予定です。
下関市には歴史的建造物も多く、日清講和条約が締結された春帆楼や旧下関英国領事館などがあります。足を延ばせばドラマHEROのロケ地としても有名な角島大島もあります。また下関は関門海峡を挟んで響灘と周防灘に接することから海産物が豊富で、会場近くの唐戸魚市場では早朝から最高級の新鮮なさしみやお寿司が格安でいただけますので、ぜひご賞味ください。
山口県では明治維新150周年を迎え、さまざまなイベントが行われています。幕末には吉田松陰が主宰する松下村塾出身者が高い志を持って、明治維新に向かって活躍しました。サブタイトルにありますように、「明治維新胎動之地へようこそ」ということで、本州の最西端ではありますが、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしています。
第33回日本腹部放射線学会
会 長 伊東 克能
山口大学大学院医学系研究科 放射線医学講座